すこしながいはなし

SNSに書くには少し長い話

日記が続かなかった私が、日記を止めないために行った5つのこと

私事であるが日記をつけるようになって3年目を終えた
学校の課題の日記ですら続かなかった私にとって、3年も続いたというのは我ながら感心している
そういう言うわけで、どうして続いたのか備忘録としてまとめた

自分が行ったこと

1.「続かなかった理由」を思い出す

学校の課題以外でも日記を書いたことはある。書いていたのは中学生時代(12歳~15歳)、大学生時代(19歳~20歳)である。
気の向いたときには10日くらい続くが、いったん止まると3か月は開いてしまう。次は5日くらい続いて6か月開く。そして終わってしまう。というパターンであった
それでも続いたことはあるのだから、続けられた理由はあるはずである。と考えた私は当時の日記を振り返ることとした

今回の日記を書く前に過去の日記は処分していたが、うっすらと内容は覚えていた。*1
振り返るといくつかの書き癖が見えてきた

  • レビューや感想文を書くと息切れするため続かない

中学生時代の日記にはCDやビデオの感想文もあった。感想文を書いた後は3か月以上次の日記が書かれていないことが判明した

  • 感情が全面に押し出された日記は読みにくいため続かない

中学生時代は自分の恋や他人の恋の話。大学生時代は友人の話や人間関係の話で多く分量をとっていた
が、感情が先走っているので「いつ、どこで、だれが、どうした」という文の基本が抜け落ちているため読みにくい文となっていた
また、こういう内容の日記を書いた後、次の日記が書かれるまで日数が開いていた

  • 日常生活を書いた文は読みやすい

一方、中学校時代に書いた「席替えをして好きな人と同じ班になった話」、大学生時代に書いた「電車でクラスメートにあった話」は比較的読みやすい文章であった
必ずしも文の基本に即しているとは言い難かったが、これらの文は時系列や周辺状況を書こうと努めた跡があることが分かった

2. 何を書かないのか、何を書くのか決める

過去の日記を振り返ったうえで、どうやら私は「続かない内容の日記を排除すること」が続くポイントのように思えた。そこで、自分が何を書かないか、何を書くのかはっきりさせておくこととした

  • 書かないこと

・購入したもののレビュー
これらを書いてしまうと日記が続かないことが判明した
・出来事に関しての自分の感情・感想
これらを書くと文章が読みにくくなり、かつ長文になることが分かった。長文を書くと日記が続かないことが分かった
・仕事のこと
日記始めると同時に仕事用の日報ノートを別に書くことを決めていた。そのため仕事に関わることは日報ノートのみに記すこととした

  • 書くこと

・友人・知人の自分との関係性
私の身内は私の交友関係はほぼ把握していない。とはいえ万が一の事態はいつでも起こりうる。友人・知人に最期を見送ってほしいとは今は思わないが、世の中そうは問屋が卸さないのは自覚している。そのため身内に読まれる可能性も考慮し、自分の友人・知人について日記で触れる際、どういうつながりがあるかも書くように努めている。
・行った家事
根っからのグータラと自認している私にとって、家事をいつやったか把握していないことは問題にしていた。そのため家事を行った際には必ず筆頭に書くことにした。3年間日記を書いてまめになってはいないが、少しはため込みにくくなった……かなあ……

それは「日記」として書くべきなのか

投薬や体調の変化も書きたいと思っていたが、日記には即さないと思っていた。なのでそれらはスケジュール帳に記載することとした。3年間マンスリータイプを使っているが、今のところ不便は感じていない。

「書く分量」を把握する

「書く」と決めていても漫然と描いていたのでは続かない。ならば、どれくらいの分量を一週間で書くのか把握する必要がある。さしあたって普段の生活を振り返ることとした
・平日
ほぼ職場と家との往復。買い物は月1~2くらい。通院するとすれば突発イベントとなる
・休日
週休2日のどちらかが妹と姪が来る。妹と姪が来ない日に家事と買い物に出る

以上のことから「平日はほどほど、休日は分量多め」となることが容易に想像できた。また、そうとうワンパターンな生活を送っており、突発イベントがない日は無理に書かないほうがいいと考えた
現実の運用は平日は2~3行くらいで、体調に問題のない日は何も書いていない。休日は1ページ前後となっている

3. ツールにこだわる

デジタルツールかアナログツールか

テジタルで書くかアナログで書くか。選択肢が多くてなかなか決められない問題である
パソコンでテキストファイルに記載する。非公開ブログを作る。日記アプリを使う。日記帳も日付フリーのものから、10年分書けるものもある
正直今まできちんと日記を続けられたことのない自分にとって、まずは「無事に使い終えた」という達成感が目に見える必要があると考えた。デジタルは自分にとっては区切りが見えにくそうだ。と考え最初からアナログで行くこととした。
上にもあるように、平日と休日で書く分量があきらかに異なることも想像できたので、日記帳タイプではなく市販のノートを使用することとした

ノートや筆記具に関する考察

ノートにしろ筆記具にしろ、100均で購入できるものからメーカーの技術の粋を集めた高級品まである。非常に価格の幅が広い分、こだわればいくらでもこだわれるのが文具というものだ
・・・・そうは言うものの、あまりにも高価格帯のものを選んでしまうと、入手困難になったとき代替を探すのが困難そうだ。なにより地方に住んでいるとそもそも入手しずらい*2。なので、近隣の複数の店で扱っている品物を私は選ぶようにしている

4. 「いつ書くか」を決める

私の場合は朝は7時に起き夜は22時には寝るリズムが続いている。朝は日記を書く余裕はないので、自動的に夕食後~就寝前となった。もちろん日中に書いてもそれはその人のパターンである
続けることを優先するのであれば、余裕のある時間に1動作加えるほうが無難であると考える。なかには日記を書くことを機に起床就寝パターンを変えたい人もいるとは思うが、その際にもある程度は変えたパターンでやってみるといい。と考えている

それでも書けない日はある

私もこの3年間熱を出したり胃腸炎で体力が削れたこともある。そのような日は書かないと決めている。そして後日「熱で休んだ」「胃腸炎でダウンした」と書けばいい
たまたまこの3年間は旅行したことはないが、日記のノートは持っていかないことにしている

5. 読み返すこと

私の場合は自分の行動記録であるため、日記のノートを終えたら必ず最初のページから読み返している。
自分で「読みにくい」と思う部分の発見になる。

保管する日記か、捨てる日記か

何も日記というものは、残しておきたい出来事を書いて後々まで保管するものばかりではない。思考をまとめたり、愚痴を吐き出すために日記を書くことだってある。期限付きで保管はするが残さないという考えもある。日記には「保管する日記」と「捨てる日記」という考え方があるのではないか
保管する日記であれば、読み返したうえでより読みやすくなるよう工夫するとよい。捨てる日記であってもやっぱり読み返したほうがいい。
どうしても日記には自分の嫌な面は出てくる。
捨てる日記は速やかに捨てておくこと。先延ばしすると古い日記を見たくもなくなるし、新しい日記に手もつかなくなる

実際の運用

最初の年はコクヨのキャンパスダイアリー ノートが多いタイプ を使用していた
www.kokuyo-st.co.jp
が、12月まで使うつもりが9月中旬でノート部分を使い切ってしまった。慌てて100均でA5のノートを購入したところ、表紙のデザインが結構可愛らしいし種類もあることが分かった。書いてみても意外とペンが引っ掛からない
その為翌年からはスケジュール帳で投薬記録・体調管理+A5ノートに日記 に変更した。この2年は問題なく書いている
日記のノートはA5サイズ32ページで半年に1冊を超える程度。1年で2~3冊の記入である
私にとって「半年ほどで1冊ノートを書き終える」ことは、どうやら適度に継続性と達成感を満たしやすいようである。文章が冗長になりにくくなった気はしている

*1:処分したのは30代になったあたり

*2:入手しづらいならまだいい。地方で動きの悪い品はあっさりと取り扱いがなくなる