すこしながいはなし

SNSに書くには少し長い話

大の掃除嫌いが100均の重曹シートであちこち拭いてみた

どうも「汚部屋で人は意外と死なない」を言い訳とする人間です

そんな私もしばらく日の目を見ないものに囲まれ、掃除する気も起きない現状に嫌気がさしたためついに掃除を敢行することとなりました。
この際に一番ネックとなったのが拭き掃除。1階のシンクでバケツに水を入れて、雑巾とバケツを持って2階へ上がり、掃除を終えた後は再び1階へ行き汚水を捨ててバケツと雑巾を洗って干す・・・・と考えるとそれだけで嫌気がさしてきて・・・・。
そのため今回は、近くのダイソーで販売していた「重曹シート」を購入し、掃除の省力化と継続を図りあちこち拭いてみることにしました

重曹シートを使ってみた感想

品物

今回使用したのは ダイソー 「アルカリ電解水重曹配合おそうじシート25枚 落ち落ちV」です
https://jp.daisonet.com/collections/cleaning0106/products/4549131677805

リンク先にも注意書きがありますが、基本は水拭きできる箇所で使用するもの。となっております。
注意書きに「アルミや銅は使用しないこと」となっておりますが、ドアノブに使用したところ今のところ問題は起こっておりません。それでも念のためアルコールフリーの手口拭きシートを使用しました。

実際の使用感と使用方法、使用における注意点

  • 使用感

シートは厚めで硬め、という印象です。厚さも硬さも「ティーバッグが入っている紙箱くらい」の感覚です。シート自体は不織布なので柔軟性は紙箱よりはるかにありますが。広い面積を拭くには力を入れても破ける心配なく使用できましたが、マルチタップのスイッチのように面積が狭く凹凸が細かいところを拭くのには難儀しました。

  • 使用方法

最後に水拭きしたのは記憶のはるかかなた。というおぞましい状況であるため、一回拭いて乾いたら手口拭きシートでもう一回拭く。という手順を踏みました。手口拭きシートで拭くのは、前述のように使用するのに不向きなところを拭き取るだけではなく、汚れの付着をチェックするためでもありました。
ここで汚れが付くようであれば二度目の拭き作業、場合によっては翌日の再作業を行いました。

  • 使用における注意点

比較的環境への影響・人体への影響が少ない、と言われている重曹(炭酸水素ナトリウム)ですが、アルカリ性を帯びているので接触時間がながいと手荒れを起こします。洗濯石鹸で手荒れを起こしやすい人は掃除用の手袋の使用は必須のように思います。私は酸やアルカリには強く、せいぜい手のひらの油分が抜けて突っ張る程度で済んでおりますが、使用後は流水でしっかり洗っております。
(2023/12/1追記)
どのお掃除シートにも共通することだと思いますが、室温が10℃を下回ると効果が出にくくなり、5℃を下回ると水拭きとほぼ同じ感覚になります。その場合でもシートを温めると汚れ落ちの効果が出ます。冬季間に使用する際は何らかの準備は必要なように思います

使用した感想

  • 拭いた結果

つるっとした面の手垢・皮脂汚れ・油汚れにはとにかく効果あり!です。
最後に水拭きしたのがWindowsXPが稼働していた時期がメイン、建築以来水拭きしていないのではないか(完成した時期にMISIAさんが生まれているようだ)という場所でも、数日かけていくと汚れが落ちているのが分かります。
とりわけ水拭きをためらうコンセント周りや電源タップは(電源を切りコンセントを外す前提ですが)、スムーズに汚れが取れて達成感を感じられます。
10数年前にルームフレグランスオイルをポリプロピレン製の小物入れに付着させてしまい、ティッシュで拭きとれなかった汚れに試したところ、一度拭きでさっと取れたのには感動しました。水拭きでも中性洗剤でも取り切れなくて諦めていた汚れでした。
一方カーペットでは効果が感じられませんでした。
カーペットの洗浄に対する水分量が少ないからのように思いますが要考察です。
ボールペン・ホワイトボードマーカー・黒鉛・シールの粘着剤には効果がありませんでした。汚れの質が違うので効果はないと思っておりましたが、予想通りというところです。

  • 使用してよかったこと、気になったこと

良かったこととしましては「とにかく下準備と後片付けが楽!」の一言に尽きます。
水の入ったバケツをもって上り下りしなくていいだけで、掃除に対するハードルが下がっていくのはいいことだと実感しました。あらかじめシートを捨てるための袋は用意しておいてすぐ捨てる準備はしましたが、このくらいの準備であれば気にはなりませんでした。「使用済みシートが入ったごみ袋を見るのが嫌」という方は、燃えるごみ収集日前日に行い、すぐ詰めてしまう。といった対策は必要だと思います。
洗浄力は強く、年季の入った汚れも根気よく使っていけば効果が出る。というのは汚部屋の掃除には励みとなりました。
気になったこととしましては、シートを早く使い切る必要があることでしょうか
部屋の湿度や日の当たり具合にも左右されると思いますが、使い終わったシートは数時間もしていたら乾いておりました。パッケージにも「開封後は3か月以内で使い切ってください」とあります。また、まめに水拭きしている人ですとあまり効果が実感しにくいようにも思いました。まめに拭いていると手垢はたまりにくいものですので……

重曹シート自体は、普段の掃除のスペシャル版として期間を集中して使用するか、しばらく使用していない部屋の集中掃除、頻繁に水拭きを行いにくい場所での定期的な掃除に効果を発揮しそうです

拭く素材と汚れの種類と重曹シートで拭いてみた状態の対応表

時期としては2023年10~11月。気温は20℃~10℃、室温は+5℃くらいの環境で行いました。本来効果を発揮する台所での掃除をほぼ行っていないため、対応表としてはいささか項目不足ではあります。

  • 表にある説明は次の通り
    • 場所:拭き取りたい部分の素材とか工作物とか。きちんと素材を調べているわけではないため見当違いもあるかも
    • 汚れ:汚れの種類。これは大体あっていると思う
    • 結果:拭き取りの結果。目安は次の通り
水拭きより圧倒的優位
水拭きより楽に汚れが取れる
水拭きと差は感じない
× 使用する意味がない
場所 汚れ 結果 コメント
壁用コンセント 手垢 水拭きするのをためらう場所。水分も残りにくく言うことなし
壁用スイッチ 手垢 スイッチの側面を拭くには手間取るが、言うことなし
電源タップ 手垢 基本は壁用スイッチに同じ。日焼けしていると汚れかどうか判定しにくい
ポリプロピレン ルームフレグランスオイル 小物棚。15年物の汚れ。湯拭きでも残った汚れがひと拭きで大部分が取れた
壁紙 手垢 昔ながらの平滑な壁紙。あまり水拭きしていないならよく拭き取れる。10年単位の汚れは二度拭きより日をまたいでやり直しの方が効果がある
合板 手垢 学習机、引き戸、ドア。壁紙VS手垢に同じ
合板 茶渋 サイドテーブル、キッチン収納(かなりの旧型)。軽い茶渋なら10年物でもひと拭きで取れる
アルミ 手垢 ドアノブ。素材としては使用不可となっている。使用後に手口拭きシートで拭いた。年季の入った汚れには効果あり。
ステンレス? 茶渋 キッチンシンク。湯拭きと効果に差はないが、ついでに軽い油汚れも取れるのは利点
ステンレス 手垢 小物入れとして転用したクッキー缶。そもそも素材の事情かあまり水拭きされない気もする
ナイロン 手垢 照明の紐。使用回数の割に掃除の頻度は多くないため汚れ落ちを実感しやすい
ポリプロピレン 手垢 小物棚、引き出し。細かい部分により効果あり
ポリスチレン? 手垢 おそらく50年物の鉛筆削り。素材の状態が良くないにもかかわらず破損せず拭き取れた
塩化ビニル 手垢 デスクマット。割ときれいに取れる
壁紙 タバコのヤニ 40年前の汚れが出てきた。タバコのヤニ全般に言えるが、湯拭きが一番効果がある
木材(ニス加工あり) 手垢 机、学習机の椅子。使用後に手口拭きシートで拭いた。年季が入っている汚れには○。不織布が引っかかり繊維が抜けるので△評価
塩化ビニル 埃? デスクマット。タバコのヤニではない汚れが拭けば取れるが正体不明
カーペット 汚れ全般 × 汚れとしては「手垢・黒鉛・食品」。素材の性質上奥に汚れが入り込むため、掃除するには水分量が足りないと思われる
合板 黒鉛 × 学習机。幼児だったときの妹に落書きされた。効果なし
合板 ボールペンインク × 合板VS黒鉛に事情は同じ。効果なし
ステンレス シールの糊 × お菓子の缶、ごみ箱。予想はしていたが取れない。素直にシールはがし液を使用するしかない
塩化ビニル シールの糊 × デスクマット。ステンレスVSシールの糊と同様の結果
塩化ビニル 黒鉛 × デスクマット。小学校の時の時間割を鉛筆で書いたものがマットに移ったもの。効果なし
ホワイトボード ホワイトボードマーカー × 予想通りであるが効果なし。ボードマーカーの汚れはボードマーカーで消すべし